後書き :
 以前から、界隈の二次創作的な小説を書きたかったのですが、なかなか機会に恵まれませんでした。
 しかし、この度ようやく書き終わることが出来ました。
 07年の11月11日に仮公開してから約5ヶ月あまり。
 何度か書き直して、ようやく納得の行く形に仕上がりました。
 実在している人物の名前が出てきますが、完全なフィクションなのでどうか怒らないで下さい。

 私が荒らし界隈の存在を知ったのは、2000年頃でした。
 イリーガルな裏の世界。全ての常識が通用しない恐ろしい世界のように、最初は見えました。
 ですが、一度足を踏み入れてみればそこに居たのはごく普通の人ばかりでした。
 荒らし界といえばやはり、荒らし幕府があった1999~2003年頃が最盛期だったのでは無いでしょうか。
 この時代に多くの人が現れ、去って行った事を覚えています。
 そして今、荒らし界はどこかへ消えてしまいました。
 寂しくもあり、悲しくもあり、かつての記録を見る度に、そんな思いが胸中を掠めます。
 今、同じことを成そうとしても法整備が進んでいるので難しいでしょう。
 やはり荒らし界はあの時代だったからこその荒らし界だと、今でも思っています。
 その荒らし界に実在していた人物を借りて、今回の小説を書きました。
 と言っても、口調や設定はこちらで新たに付け直したまったくの別物ですが、少しでも、あの時代の雰囲気を思い出して貰えたらな、と思います。

 それでは、ここら辺で失礼したいと思います。
 この度は突拍子も無い小説にここまでお付き合い頂き、本当に有難う御座いました。

 08/03/21 clow