この記事は2006年頃に執筆した文書がもとになっている。
序
使用した OS は Windows Server 2003 Enterprise Edition。IIS のバージョンは 6.0。
インストール
ここではサーバーの役割管理からインストールする。FTPもインストールするなら、Windowsコンポーネントの追加と削除から行った方が良いだろう。
- サーバーの役割管理
- 役割を追加または削除する
- アプリケーションサーバーを選択
途中で OS の CD が必要になるので用意しておく。インストール終了後、Windows Update と FW の設定を行う。
バーチャルドメイン
一台のサーバに複数のドメインを割り当てる場合の設定。インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャから行う。
- 設定したい Web サイトのプロパティを開く
- Web サイト
- Web サイトの識別
- IP アドレスの詳細設定を開く
- この Web サイトの複数の ID で設定したい IP アドレスを選択して編集を開く
- ホスト ヘッダー値に割り当てたいドメインを入力
www 有りとなし両方でアクセスさせたい場合などは、同じ IP アドレスでそれぞれのホスト ヘッダー値で設定を追加してやれば良い。
なお、この設定を行うと当然のことながら IP アドレスからアクセスする事は出来なくなる。LAN 内からプライベートアドレスでアクセスしたい場合は、内向きの DNS を設定したり hosts ファイルを書き換えてやれば良いだろう。
エラーログ
HTTPD のエラーログはデフォルトだと %SystemRoot%\System32\LogFiles 以下に保存される事になっている。このパスを変更するにはレジストリエディタから、HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\HTTP\Parameters に文字列値で ErrorLoggingDir というキーを作成し、任意のパスを設定すれば良い。
その他、エラーログのオンオフ、最大サイズ(既定値1MB)なども指定可能。設定終了後、HTTP API ドライバを再起動。
>net stop HTTP >net start HTTP
Web サイトの認証
Web サイト全体、もしくは特定のフォルダでユーザ名とパスワードによる認証を行う。インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャから設定。
- 設定したい Web サイト、もしくはフォルダのプロパティを開く
- ディレクトリ セキュリティ
- 認証とアクセス制御の編集を開く
- 匿名アクセスを有効にするのチェックを外す
ユーザ名とパスワードは、コンピュータの管理から追加する。
フォルダ内容の一覧表示
デフォルトではフォルダ内容の一覧表示は禁止されている。インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャから設定。
- 設定したい Web サイト、もしくはフォルダのプロパティを開く
- ディレクトリ(Web サイトならホーム ディレクトリタブ)
- ディレクトリの参照にチェック